日本盲導犬協会カードというクレジットカードを知っていますか?
条件があるものの、還元率が最大1.575%という高還元率のクレジットカードです。
私はメインカードとして利用しています。
電子マネーにチャージした際にポイントが付与されるなど、使い勝手の良いおすすめのクレジットカードです。
また、年会費の一部やカード利用額の0.5%分を日本盲導犬協会に自動で寄付してくれて、盲導犬の育成に貢献できる優れたカードでもあります。
この記事では、日本盲導犬協会カードの基本情報からメリットやデメリット、どのような方に向いているのかをご紹介します。
高還元率のクレジットカードを探している方や年間のカード利用額が多い方は、必見です。
この記事で分かること
- 日本盲導犬協会カードの特徴
- 日本盲導犬協会カードのメリット、デメリット
- どのような方に向いているか(損益分岐点も分かります)
日本盲導犬協会カードとは
日本盲導犬協会カードとは、ジャックスが日本盲導犬協会と提携して発行しているクレジットカードです。
盲導犬の育成を応援できるクレジットカードで、利用額の0.5%分や年会費の一部などを日本盲導犬協会に自動で寄付してくれる社会貢献にぴったりのクレジットカードです。
また、カードを作成した際にも1,000円寄付してくれます(家族カードは対象外です)。
還元率も高く、家計にも社会にも優しいカードです。
締め日は月末で、その翌月27日が引き落とし日となります。
国際ブランドはVISAとJCBの二種類です。
おすすめはJCBです。
理由については、次節にてご説明します。
特徴をまとめるとこんな感じです。
- 基本還元率1%、年間の利用額で翌年の還元率が最大1.575%までUP
- 利用額の0.5%分と年会費の中から500円を日本盲導犬協会に自動で寄付してくれるため、社会貢献ができる
- 電子マネーにチャージした際にもポイントが付与される(一部例外あり)
- 保険機能が充実
- 年会費は初年度無料、次年度以降1,375円
家族カード:本人会員が入会初年度の場合に限り無料、次年度以降1名あたり440円
家族カードは3枚まで発行可能
ETCカード:無料
年間100万円以上使う場合、年会費を加味しても還元率1.28%以上となります。
それでは、日本盲導犬協会カードについて、詳しく解説していきます。
貯まるポイントについて
まず貯まるポイントですが、日本盲導犬協会カードは「ラブリィポイント」というポイントが貯まります。
ラブリィポイント
「ラブリィポイント」とは、毎月の利用合計金額200円ごとに1ポイント貯まるジャックス独自のポイントです。
貯まったポイントは、カード請求時からの値引き(Jデポ)や他社のポイントに交換したりできます。
また、商品に交換できたりもするので、ポイントの使用用途には困りません。
Jデポとは、カードの請求金額から、Jデポ金額を差し引いて請求してくれる値引きシステムのことです。
1,000ポイントで1,050円の値引き(Jデポ)に交換できます。
日本盲導犬協会カードは、なんとラブリィポイントが通常の2倍貯まります。
そのため、200円の利用ごとにラブリィポイントが2ポイント貯まります。
ラブリィポイントは1ポイント1円の価値があるので、還元率1.0%が基本となります。
一会計ごとや、税抜の金額に対してポイントが貯まるカードがあるのに対して、日本盲導犬協会カードは毎月の合計金額(税込分)に対してポイントが付与されます。
そのため、最大でも1カ月で199円の取りこぼししかありません。
取りこぼしが少ないということは、ポイ活をする上ではかなり重要です。
ポイントの有効期限はポイント獲得月から2年(24ヵ月)後の末日までです。
有効期限を迎えたポイントは、1カ月単位で順次失効しますので、使い忘れにご注意ください。
ラブリィ☆アップステージ
1月1日から12月31日の年間利用合計金額に応じて、翌年2月から翌々年1月までのポイントUP率が決まります。
この仕組みを「ラブリィ☆アップステージ」と言います。
UP率は最大100%となり、使えば使うほどお得になります。
具体的な条件は、下記の通りです。
先程、紹介したJデポにポイントを交換すると、還元率が最大1.575%になります。
年間利用合計金額 (1/1~12/31で集計) | ポイントUP率 | Jデポ還元率 | その他還元率 |
---|---|---|---|
50万円未満 | そのまま | 1.0500% | 1.00% |
50万円以上 | 50%UP | 1.3125% | 1.25% |
100万円以上 | 70%UP | 1.4175% | 1.35% |
150万円以上 | 80%UP | 1.4700% | 1.40% |
200万円以上 | 90%UP | 1.5225% | 1.45% |
300万円以上 | 100%UP | 1.5750% | 1.50% |
ポイントUP率は基本還元率0.5%(200円につき1P)に上乗せされます。
例えば、300万円以上の利用だと基本還元率0.5%に100%UPなので還元率プラス0.5%、さらに日本盲導犬協会カードは、ラブリィポイントが通常の2倍貯まるため、還元率プラス0.5%で1.5%還元となります。
Jデポの場合だと1,000ポイントで1,050円分のJデポに交換できるので、Jデポに交換すると還元率が1.05%になります。
そのため、1.50%に1.05倍を掛けてあげると還元率が1.575%になります。
ポイント対象外の利用について
電子マネーにチャージした際に、ポイントが付与されない場合がいくつかありますので、ご紹介します。
チャージ自体はできますので、ご注意ください。
nanacoチャージについては、ポイント対象外になっておりますが、ApplePay経由だとポイントが付与されます。
ポイント対象外のカードショッピングご利用
出典:ポイント対象外のカードショッピングご利用について|ジャックス (jaccs.co.jp)
- Edyチャージ
- nanacoチャージ
- Kyashチャージ(2022年12月1日ご利用分より)
- WebMoneyチャージ(2022年12月1日ご利用分より)
※WebMoneyには、au PAYのチャージを含みます- TOYOTA Walletチャージ(2022年12月1日ご利用分より)
ポイントの利用用途
おすすめはJデポへの交換です。
ラブリィポイントは、カードの請求金額から割引けるJデポに交換すると1,000ポイントで1,050円に交換できます。
還元率を最大限に上げるためには、Jデポへの交換が一番です。
Jデポにポイントを交換した際の還元率は1.05%です。
Jデポへの交換可能な最低ポイントが1,000ポイントからと言うことが少し難点ではありますが…
他社のポイントにも交換できます。
例えば、dポイント、Pontaポイント、nanacoポイント、ストックポイント、Gポイント、ベルメゾン・ポイントなどには等価(1.0%)で交換することができます(還元率1.0%)。
Tポイント、楽天ポイントへは10%交換レートが悪くなります(還元率0.9%)。
ANAマイルには1,000ポイント600マイル、JALマイルには1,000ポイント500マイルで交換できます。
マイル移行手数料は無料です。
たまにですが、他社のポイントに交換すると、ポイントの還元率がUPするキャンペーン(ポイント交換時のレートの優遇)やポイントで支払うとキャッシュバックされるキャンペーンなどがあります。
そういった際に、ポイントを交換すると還元率がさらにUPします。
キャンペーン等がない場合は、Jデポに交換するのがおすすめです。
2023年12月20日現在キャンペーンはありません。
この他にも、商品はもちろん商品券、チャリティー、選べるデジタルギフトにも交換できたりします。
普段買わない物を自分のご褒美として商品と交換するのもいいかもしれませんね。
メリット
ここまで、日本盲導犬協会カードの特徴や貯まるポイントについて解説してきました。
次はメリットについて詳しく見ていきましょう。
メインカードとして利用できるほど、メリットが多く、優れたカードです。
- 還元率が高い
- ApplePayに対応している
- 電子マネーにチャージしてもポイント付与される(一部例外あり)
- ポイントの交換先が豊富
- カードを利用するだけで社会貢献ができる
- 保険機能が充実している
還元率が高い
日本盲導犬協会カードのメリットは、何と言っても還元率が高いということです。
1年目は還元率1%と通常のクレジットカードと同じですが、2年目からは前年の利用額に応じて還元率がUPします。
何月にカードを作成しても、利用額の集計は1月から12月の1年間です。
年間300万円以上使えば、なんと1.575%という高還元を実現します。
300万円の利用なんて無理…という場合もご安心ください。
50万円以上から還元率がUPしていきますので、年間50万円以上利用するのであれば1%以上のクレジットカードとなります。
年間の利用額が50万円未満の場合は、還元率が1.05%と発行するメリットがほとんどありませんので、ご注意ください。
年会費を加味すると還元率がさらに下がります(例えばですけど、年間30万円利用の場合だと、Jデポに交換しても還元率が0.591%となります)。
年会費や家族カードを考慮した場合の還元率を見てみましょう。
![](https://mhouseblog.com/wp-content/uploads/2023/12/02a26045f6d6ef88e94b9f8505014734-1024x378.png)
年会費考慮と年会費+家族カード1枚考慮の還元率は小数点第4位以下切捨てで計算しています。
参考程度として見てください。
損益分岐点はいくら?
日本盲導犬協会カードは2年目から年会費が1,375円かかります。
家族カード1枚追加で440円です。
上記の表からポイントをJデポに交換し、年間50万円以上利用する場合だと、還元率が1%を超えてきます。
家族カード1枚所有する場合は1%未満で、60万円以上の利用で1%超となります。
したがって、年間60万円以上の利用(Jデポに交換)が損益分岐点となり、これ以上利用する場合は、一般的な1%還元のクレジットカードよりもお得になります。
しかし、年間100万円未満でしたらリクルートカード(いつでも還元率1.2%)がおすすめです。
100万円以上利用する方は年会費(家族カード分も含む)を払っても日本盲導犬協会カードがおすすめです。
毎月の合計金額に対してポイントが付与されるのでポイントの取りこぼしが少ないこともメリットの1つです。
ApplePayに対応している
ジャックスのクレジットカードはApplePayの導入当初は対応していませんでしたが、2017年3月1日から利用可能になりました。
日本盲導犬協会カードをApplePayに登録すると、QUICPayとして全国のQUICPay加盟店で買い物することができます。
もちろん、ポイントも貯まります。
また、JCB限定ではありますが、SuicaへのチャージなどApplePayの支払いに利用することもできます。
もちろん、こちらもポイント付与対象となります。
JCBをおすすめしている一番の理由が、ApplePayの支払いに利用できるからです。
JCBでないとチャージできない場合が多いです。
電子マネーにチャージしてもポイント付与される(一部例外あり)
一部例外がありますが、電子マネーにチャージ際にもポイントが付与されます。
日本盲導犬協会カードを最大限に活用するためにはJCB一択です。
おすすめのチャージ先
- ファミペイ
- WAON
- nanaco
- IDARE
ファミペイ、WAONそしてnanacoはJCBでないとチャージできません。
そして、先程説明したApplePay経由でのチャージとなりますのでご注意ください。
nanacoへのチャージはポイント付与対象外となっておりますが、ApplePay経由だとポイントが付与されます。
ファミペイはクレジットカードとApplePayどちらからでもチャージできます。
IDAREはVISAとJCBどちらからでもチャージできます(ApplePayではなくクレジットカードでのチャージとなります)。
チャージした電子マネーからさらに違う電子マネーにチャージすることで還元率をさらにUPすることができます。
電子マネーを複数利用するため、少し手間ではありますが、かなりお得です。
例:日本盲導犬協会カード⇒ファミペイ⇒バニラVisaギフトカード⇒Suica
日本盲導犬協会カードから直接Suicaにチャージしてもポイント付与されますが、電子マネーを複数利用することで還元率が2%UPします(バニラVisaギフトカードを5と0のつく日に買うなど条件があります)。
他にもお得な使い方があります。
ポイントの交換先が豊富
ポイントの交換先については、先程ポイントの使用用途で説明したのでここでは割愛します。
交換先がたくさんありますが、キャンペーン等がない場合は、Jデポに交換するのがおすすめです。
カードを利用するだけで社会貢献ができる
こちらもすでに紹介しましたので簡単に説明します。
まず、カードを作成すると1,000円日本盲導犬協会に寄付してくれます(家族カードは対象外です)。
そして、利用額の0.5%分と年会費の中から500円を自動で寄付してくれます。
寄付に関する手続きをカード会員が行う必要がないのがいいですね。
保険機能が充実している
国内の旅行傷害保険が最高1,000万円(利用付帯)、海外の旅行傷害保険が最高2,000万円(利用付帯)の補償が付いています。
利用付帯と条件がありますが、最大級の金額となっており、保険機能が充実していると言えます。
海外旅行傷害保険は、2023年9月30日までは自動付帯で利用可能でしたが、2023年10月1日以降は利用付帯となりましたのでご注意ください。
詳細:海外旅行傷害保険の適用条件および補償内容変更のお知らせ|ジャックス (jaccs.co.jp)
利用付帯とは、ツアー代金や交通費などの旅行代金をクレジットカード払いすることで適用される保険のことです。
一度でもクレジットカード払いした時点で適用されるので、事前に旅行代金をクレジットカード払いすれば、利用付帯の旅行保険は適用されます。
カード盗難保険やネットあんしんサービスも付帯しています(ショッピング保険は付いていません)。
初めてのクレジットカード利用でも、カード盗難保険が付帯されていると安心です。
万が一クレジットカードの紛失や盗難で不正利用をされてしまった場合でも補償を受けられます。
届出前60日、後60日の合計121日間が補償の対象です。
紛失したらすぐにカード会社に連絡をして、カードを利用できないようにしてもらいましょう。
保険を適用する場合は、警察署へ被害届の提出が必要となります。
ネットあんしんサービスは、インターネットで不正利用され、身に覚えのない請求が届いた場合に90日間までさかのぼり、不正利用による損害を補償してくれるサービスです。
デメリット
日本盲導犬協会カードは、高還元かつ社会貢献もできるおすすめのクレジットカードですが、デメリットがないか見ていきましょう。
年会費がかかる
日本盲導犬協会カードの年会費は1年目に限り、無料となっていますが、2年目以降は年会費1,375円(税込)が必要となります。
年会費無料のクレジットカードが多く存在することを考慮すると、年会費がかかること自体がデメリットだと言えるでしょう。
しかし、年会費を払っても日本盲導犬協会カードを利用するメリットはあります。
年間100万円以上利用すれば高還元のクレジットカードとなりますが、どうしても年会費無料が良いという方には向いていません。
家族カードも年会費がかかる
日本盲導犬協会カードには家族カードがありますが、本人会員が入会初年度の時に家族カードを作れば初年度に限り無料となります。
しかし、2年目以降は年会費440円(税込)かかります。
また、家族カードは本人認証サービスをご利用できませんのでご注意ください。
シンプルなデザインのカードがない(盲導犬の写真付きのみ)
最近ではナンバーレスや、絵柄のないシンプルなクレジットカードが増えていますが、日本盲導犬協会カードは大きく盲導犬の写真がデザインされています。
また、VISAとJCBでデザインが異なります。
シンプルなデザインを好む方は少し残念かもしれません。
このデザインが気に入っている方はごめんなさい。
ショッピング保険が付いていない
ショッピング保険(ショッピングプロテクション)は一切付いていません(カード盗難保険とネットあんしんサービスは付いています)。
紙の明細書の利用が有料
2018年11月から紙の明細書が88円(税込)と有料であることもデメリットの1つです。
1カ月なら気にならない金額ですが、紙の明細書を利用する方は当然ながら、毎月88円(税込)の費用が発生します。
1年で1,056円(税込)と考えると少しもったいない気がします。
「どうしても紙の明細書が良い!」という事情がない限りはWeb明細を利用しましょう。
Web明細なら費用は一切かかりませんし、環境にも良いです。
どのような方に向いているか?
日本盲導犬協会カードがおすすめな方は以下の方となります。
年間100万円以上利用する方で、高還元のクレジットカードを探している方
年間100万円以上利用する方は年会費を考慮しても、高還元カードとしてかなりおすすめです。
特定のお店でのみ高還元になるようなクレジットカードは色々ありますが、どこのお店でも1.28%(年会費のみ考慮)を超える還元率を実現できるクレジットカードは多くありません。
年間200万円以上利用する方であれば1.453%、年間300円以上利用する方であれば1.529%(どちらも年会費のみ考慮)還元を実現できます。
年間300万円の利用は難しいかもしれませんが、常時1.5%以上の還元率のカードは多くありませんので、クレジットカードをたくさん利用する方やポイントをたくさんもらいたいという方にはかなりおすすめです。
日本盲導犬協会に寄付をしたい方
盲導犬が不足しているニュースはたびたび目にします。
盲導犬に限らずですが、社会貢献をしたいと思っている方にもおすすめです。
特別に自分で何かをしなくても自分が買い物をするだけで日本盲導犬協会に寄付できますので買い物のたびに社会貢献することができます。
何か少しでも社会に貢献したいと思っている方におすすめです。
まとめ
日本盲導犬協会カードは、社会貢献ができるうえに高還元で旅行傷害保険が充実している最強のクレジットカードです。
昔は高還元率のクレジットカードが色々ありましたが、現在では数が減ってしまいました。
もし高い還元率のクレジットカードを探しているのなら日本盲導犬協会カードをおすすめします。
お得に家計を助けつつ、社会貢献もしたい方にはぴったりです。
ぜひ一度検討してみてはどうでしょうか?
「もっと良い方法がる」や「間違っている箇所がある」、また「分からないことがある」などの場合はコメントいただけると幸いです。
以上となります。参考になれば嬉しいです。